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サラリーマン化学者のブログ

高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【金属材料編③-ステンレス鋼】

高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。

これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。

基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。

 

今回は9.1金属材料から

 

9.1.1 c)ステンレス鋼

きました!!私の中で合金といえばステンレス!!SUS!!好き!!

ステンレス鋼とはクロム:Crを11%以上含有させて【耐食性】を上げた鋼の事。

 

Crが鋼の表面に不動体被膜を作ります。要するに錆びにくい表面になる と覚えればOK^^

ただしその種類は覚えづらい名前が並ぶので大変です。

 

まずは基本の【Fe-Cr系ステンレス鋼】

 

炭素:Cの含有量でフェライト系とマルテンサイト系に分けられます。

 

フェライト系】・・・Cが少ない、耐食性が高い

【マルテンサイト系】・・・Cが多い、耐食性に加えて高強度

 

次に【Fe-Cr-Ni系ステンレス鋼】

 ニッケル:Niを添加したステンレス鋼でオーステナイト系とオーステナイト・フェライト系に分けられます。

 

【オーステナイト系】・・・Niを加えたことで耐食性等が優れてます。さらに高温強度、低温靱性も改善!これは温度が高くても固く、温度が低くても柔らかさを保つイメージ。

特にSUS304L、SUS316Lは対粒界腐食性が改善します。

【オーステナイト・フェライト系】・・・Niを増やすことでオーステナイト系の欠点である応力腐食割れに抵抗性を高めたステンレス鋼。

逆にNiの含有量を下げた二相ステンレス鋼もここに分類されるので少しややこしい。

 

ここで出てきた対粒界腐食性や応力腐食割れは大事な用語なので、後日またまとめます。

 

いろいろありすぎて覚えづらいステンレス鋼、錆びにくい特徴で身の回りにいっぱいあります。水道などの水回りは大体これ。

 

今回はここまで

次回は9.1.1 d)鋳鉄および鋳鋼をまとめます

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