高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【材料の劣化⑱-防食法②】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は10.2.3 腐食対策から
c)防食法
これもいっぱいあるので細かくまとめていきます。
3)環境処理
環境処理には腐食させてしまう物質の除去と防食剤添加の2種類があります。
・有害物質の除去
とにかく水を除去することが大切です。水には鋼材にとって有害な酸や塩化物イオンなどが溶け出すので腐食を防げます。
・防食剤の添加
防食剤のことを別名インヒビターといいます。
薬剤によって炭素鋼に不動態被膜を形成したり、吸着被膜を形成したりします。詳細は覚えなくていいと思います。
さび止めに塗る油なんかもここに当たると思います。
4)電気防食法
電解質溶液中では金属から電気が流出することで腐食が進行します。この性質を逆手に取ったのが電気防食です。
土中や水中なあるパイプラインに導線でより卑な金属をつなぎます。そうすると電気は卑な金属からパイプラインに流れるため、腐食するのは金属のほうになります。これを犠牲電極といいます。
一種の電池をつくってしまうわけです。
これはかなり有効な防食法です。
今回はここまで
次回は10.2.3 腐食対策の続きをまとめます。
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