高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【材料の劣化⑨-種々の湿食④】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は10.2.1 湿食から
e)種々の湿食
湿食にもいろいろな種類があります。覚えておきたい重要なことからそんなこと起こるの?!という湿食まで。
1つ1つ行きましょう。
⑦ 粒界腐食
ステンレス鋼にはクロムと炭素を含んでいます。
ステンレス鋼に不適切な加熱処理をしてしまうとクロムと炭素が反応し炭化クロムになります。
その結果、不動態被膜を作るのに必要なクロムがなくなり、腐食されやすくなります。これが粒界腐食
これを鋭敏化といいます。腐食に対して鋭敏になります。
粒界腐食をしにくくするために、炭素濃度を減らしたステンレス鋼があったりします。
重要度◎
⑧ 脱成分腐食
合金からある成分が失われることです。
腐食した金属が取り除かれるわけではないので、見た目には変色しただけのように見えますが、強度は下がっています。
重要度△
今回はここまで
次回は10.2.1 湿食のe)種々の湿食の続きをまとめます。
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