高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【材料の劣化⑲-防食法③】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は10.2.3 腐食対策から
c)防食法
これもいっぱいあるので細かくまとめていきます。
5)耐食金属の利用
炭素鋼で腐食しやすい場所は炭素鋼以外をつかってしまおうという発想です。
おもにステンレス鋼や低合金鋼を使いますが、粒界腐食にはLグレードのステンレス鋼、孔食にはクロム量が多い鋼種やモリブデンが入った鋼種が使われます。
6)腐食しろによる対策
腐食してしまうなら腐食させてしまえ、腐食しても壊れないくらい厚くしてやるという発想。
なんだか力任せですが有効な方法です。
ただ万能ではなく、この防食法は基本的に全面腐食(全体が均一に腐食していく)に有効です。
一部分のみが急激に腐食する場合は有効ではない場合が多いです。
容器が置かれる環境に対して、どのくらい腐食するかのデータがないと厚みは決められないので、実は経験値が重要な防食法です。
力任せとか言ってごめんなさい!!
今回はここまで
次回は10.3 摩擦とエロージョンをまとめます。
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