高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【非金属材料②-有機材料の特性】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は9.2.1 有機材料から
b)有機材料の特性
有機材料の特性を金属材料と比較しながら紹介していきます。
1)各材料の機械的性質
もう重要なことはただ一つ、有機材料は金属よりも圧倒的に弱い!!
機械特性は金属にかないません。また、耐熱性も全然かないません。ここらへんは感覚的にわかると思います。
そんな弱い有機材料でもまだ耐熱性を改善したものをエンジニアリングプラスチック(エンプラ)と呼びます。大体250℃くらいまでは使用可能です。それでも金属と比べちゃうと全然ですね。
2)有機材料の耐食性
耐食性は金属と比べていい点がいっぱいあります。
金属材料は酸性溶液で腐食してしまいますが、一般的な有機材料は耐性があります。
また、アルカリ性溶液でも良好な耐食性を示す場合が多いです。
一方、有機溶剤には弱いことが多く、溶けたり膨潤したりしてしまいます。
3)有機材料の劣化
劣化のメカニズムはいろいろあるのですが以下に簡単にまとめます。
①紫外線や酸素、オゾンによる化学劣化
②薬液の浸透による膨潤、溶解による物理劣化
③薬液による加水分解などの化学反応が発生し、化学劣化
ざっくりこのくらいを覚えておけばいいと思います。
今回はここまで
次回はc)ライニング材料とその劣化をまとめます。
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