高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【非金属材料①-有機材料概説】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は9.2.1 有機材料から
a)概説
有機材料とはほぼ高分子材料のことを示します。
ただし、金属と比べて耐久性や耐燃性が劣るため、使用できる場所が限られてきます。
高分子材料は3つに大別されるので、それぞれ説明していきます。
・熱可塑性樹脂
加熱することで流動性が生じ、冷やすとまた固まる樹脂のこと。
ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、フッ素樹脂などがこれに当たります。
ポリ塩化ビニルは塩ビ配管やソフビ人形なんかに使われています。
加熱変形が容易な樹脂です。
・熱硬化性樹脂
加熱することで架橋という反応が起きて固まる樹脂のこと。
エポキシ樹脂やフェノール樹脂がこれに当たります。
熱可塑性樹脂との大きな違いは一回固まったら熱かけても有機溶剤をかけても解けません。そのまんま。
耐熱性が必要な部分に使われることが多く、車の材料だったりします。
ほとんどエラストマー=ゴムです。定義としては弾性変形の大きい材料。
化学設備ではガスケットによく使われています。
あなたの身の回りにもあふれている高分子材料。
どの材料も 一長一短がありますが、適切な場所に使ってやることで替えのきかない材料になります。
今回はここまで
次回はb)有機材料の特性をまとめます。
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