高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【非金属材料③-ライニング材料とその劣化、応用分野】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は9.2.1 有機材料から
c)ライニング材料とその劣化
有機材料による被覆のことで、1mm以下はコーティング、1mm以上はライニングといいます。
これは主に金属にライニング処理をすることで、金属が苦手なもの(主に酸)との接触を防いだりするために使われます。
ただし、水蒸気などの浸透により素地金属とライニングがはがれてしまうと膨れ・剥離の損傷となります。
これに耐性を持たせるためにガラスフレークなどを混ぜて強度を上げたりしています。
d)応用分野
1)機器および配管の被覆材料
c)で書いたこととほぼ一緒です。
金属に対する腐食性流体を使用する場所では、金属に有機材料でライニングして使います。
2)シール材料
そこまで高温・高圧ではない装置、もしくは腐食性流体の個所ではゴムやフッ素製のガスケットが使われます。
無垢のガスケットの他に、金属やゴムをテフロンで包んだ包ガスケットなどがあります。
3)断熱材料
熱損失を防ぐための断熱材にも有機材料が使われます。
断熱材に必要なのは主に低熱伝導率と耐熱性です。この材料ではフォームが最もよく使われます。ウレタンフォームっていえば聞き覚えもあるかもしれません。
要するにスポンジ!!クッション!!細かい穴がいっぱいあいたふかふかのあれです。
ここの項目は樹脂材料、高分子材料が多いため、身の回りにもいっぱいあります。実物を見ながら覚えるといいと思います。
今回はここまで
次回は9.2.2 無機材料をまとめます。
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