高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【材料の劣化⑬-高温ガス腐食(乾食)②】
高圧ガス資格試験の再勉強を兼ねてブログにまとめてます。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は10.2.2 高温ガス腐食(乾食)から
b)高温ガスによる腐食・劣化
7項目あるのでちょっとずつまとめていきます。
2)ハロゲンガス腐食
塩素ガス、塩化水素ガスなどをハロゲンガスといいます。
ハロゲンガスは腐食性が非常に高く、多くの金属は激しく腐食します。
ハロゲンガスを使用する場合の耐用温度は、炭素鋼では約200℃以下、SUS304では約300℃ 程度しかありません。
金属と塩素が反応したFeCl3は融点が約600℃のため、この温度以上で使用するとみるみる腐食します。
重要度〇
3)硫化
炭素鋼やニッケルは硫化水素を含む高温ガスで硫化物になって腐食します。
硫黄分の多い原油プラントで炭素鋼を使用した場合、250℃では2mm/年も腐食します。
アルミニウムやクロムは硫化水素ガスに対して耐性があるため、ステンレス鋼を使用するとよいです。
重要度◎
今回はここまで
次回は10.2.2 高温ガスの腐食(乾食)の続きをまとめます。
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