高圧ガス製造保安責任者 保安管理技術まとめ【金属材料編①-炭素鋼】
こんにちはclownです。
2016年に資格試験である高圧ガス製造保安責任者甲種化学に合格したのですが、それから2年勉強した内容は頭から薄れていくばかり…
再勉強を兼ねてブログにまとめてみることにしました。
これから勉強しようとしている方のお役にたてたら幸いです。
基本的な内容は高圧ガス保安協会出版の高圧ガス保安技術(第12版)からまとめています。
今回は9.1金属材料から
9.1.1 a)炭素鋼
炭素鋼とは名前の通り炭素が含まれる鉄材のこと、炭素の含有量は~2.14%
ここで覚えておきたいのは
① 炭素量と機械的性質の関係
② 熱処理の種類と効果
① 炭素量と機械的性質の関係
炭素鋼は炭素(元素記号:C)の含有量によって機械的性質、主に引張試験で得られる物性が変化する。
Cの含油量が増えると増加する性質
・引張強さ
・降伏点
Cの含有量が増えると減少する性質
・絞り
・伸び
・吸収エネルギー
要するに炭素が増えると固くて変形しにくくなるということ。
② 熱処理の種類と効果
熱処理とは炭素鋼を加温、冷却することで目的の性質が出る金属組織にすること。ウォームアップやクールダウンをしてトレーニングするようなもの。
この操作は4種類あってそれぞれ簡単にまとめると
・焼なまし
加熱 → 炉の中で冷却
ものすごくゆっくり冷やす操作。そのため組織がふんわりして柔らかい(伸びがいい)炭素鋼になる。
・焼ならし
加熱 → 空気中で冷却
なましよりは早く冷やす操作。柔らかさと固さのバランスが良くなる。
・焼入れ
加熱 → 水などで急冷
ものすごく急に冷やす操作。温度差で組織がきゅっと引き締まり固い炭素鋼になる。しかし、急に引き締まるためひび割れなどがしやすくなるため、焼もどしが行われる。
・焼もどし
焼入れで引き締まりすぎた組織を、もう少し低い温度でほぐすこと。これによって焼入れした炭素鋼は壊れにくくなる。マッサージみたいなもの。
焼き焼きばかりでややこしいので何となくのイメージでつかむといいと思います。
今回はここまで
次回は9.1.1 b)低合金鋼をまとめます
次の記事